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こんばんは。

4年マネージャーの長田です。

 

 

それでは今日もラストエッセイをお届けします!!

今日の書き手は、七田賢(小城)です!

どうぞご覧ください★☆



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「地道に努力」

私の座右の銘でもあるこの言葉のように、

苦しいときでも地道に努力を続けることの大切さを、

明治大学での4年間を通して、改めて実感しました。

また素晴らしい環境と厳しい競争の中で、

全国から集まった仲間たちと野球をやって得たことは、

私にとってかけがえのない財産です。

私は小学5年生に東京六大学野球の試合のテレビ中継がきっかけで、

神宮球場でプレーすることを目標に掲げ、文武両道に取り組むことを決めました。

 

田舎で育ち、中学生の時には部員が10人程度で、

廃部の危機に直面したこともありました。

新入生への勧誘活動を父も協力してくれて、

なんとか野球ができる環境は保てたのですが、

練習試合や試合ではほとんど勝てません。

理想と現実のギャップに悩み、悔しい思いをしていました。

しかし、そんな時でも小学校の時の野球部の田中監督からもらった

「苦しいときでも地道に努力を続けなさい」という言葉を、

常に自分に言い聞かせながらやってきました。
   
憧れだった明治大学に進学でき野球部に入部したのですが、

全国から集まってきた選手たちとのレベルの差を痛感しました。

それと同時に、他の選手よりも何倍も練習をして実力をつけるしかないと考え、

全体練習終了後に毎日自主練習をすることを決めました。

 

また、野球以外でも私生活から見直すようにしました。

寮内のゴミを拾ったり、トイレのスリッパを並べたりすることで心の余裕が生まれ、

人として大切な事も学びました。


試行錯誤を繰り返しながら練習を続けていましたが、

なかなか結果が出ず3年になっても試合メンバーには程遠い存在でした。

それでも前向きに考え練習や自主練習に取り組み続けました。

すると3年の夏にはキャンプに参加させてもらい、

その後のオープン戦で結果が出るようになり、

秋のリーグ戦で初めてメンバーに選ばれました。

 

リーグ戦でもチームの勝利に貢献できるプレーができ、

春秋連覇を達成したときは、これまでの地道な努力が実を結び、

喜びが爆発した瞬間でした。

ベンチやスタンドにいる全員で喜びを分かち合ったあの光景は、

今でも忘れられません。

明治大学での4年間を振り返ってみると、

楽しいことや嬉しいと思える時間よりも、

大変なことや苦しいことの時間の方が多かったです。

 

しかし、学ぶこともたくさんありました。

大変なことや苦しいことから逃げずにその壁を乗り越えるまで努力を続ければ、

その先に待つ最高の瞬間が、

何十倍、何百倍にも輝いて見えるということを実感しました。

 

また、今の自分があるのは色んな人からの支えがあったからこそです。

厳しい練習の中で毎日のように指導してくださる善波監督やコーチがいて、

なかなかうまくいかず挫折してしまいそうになった時も

声をかけ切磋琢磨し合ってきた仲間がいて、

活躍を期待し応援してくれる人たちがいたからこそ、

4年間全力でやってこれたんだと。

 

特に、4年間苦楽を共にしてきた仲間たちとは、

これからもずっと大切にしていきたい繋がりができました。

 

これまで支えてくださった人たちへの感謝の気持ちを忘れず、

今度は自分たちがリーグ戦優勝、日本一奪還という形で

恩返ししたいと思っています。

秋のリーグ戦は、4年間の「地道な努力」を発揮できる最後のチャンスです。

自分たちの代で優勝を勝ち取り、最高の瞬間をみんなと味わえるように、

チーム一丸となって戦います。

最後になりますが、今後とも明治大学野球部へのご声援よろしくお願いします。



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次回は、関矢圭佑(明大中野)のラストエッセイを掲載します。

お楽しみに!!!